日本で生まれ育った身としては、海外を旅しているときに日本を連想させるものを目にしたり、耳にしたりするとちょっと嬉しくなる。
その昔、カンボジアでは日本政府が道路を整備してくれたと言って見ず知らずの人に感謝されたし、ヨルダンでは日本政府が大量の農業機械を寄付してくれたといって握手を求められたりした。そのようなことがあると、自分がした訳でもないのにちょっと嬉しい。もっとも日本車を見かけただけではあまりにも沢山走っているので、なんとも思わないけれど。
ここジャカルタで見かけたのはちょっと嬉しくなるものだった。建設現場の脇に大きな、廃棄物を入れるようなコンテナが置かれていて、男が上に腰掛けていた。そして、その男はサッカー日本代表のユニフォームを着ていたのだ。
ユニフォームの前面には中央に赤い線が入っているから、2012年から2013年モデルのようだ。なぜ男が日本代表のユニフォームを着ているのかは分からない。でも自国の代表チームのものではなく、日本代表のを着ているということはサッカー日本代表というものがここではある種のブランドになっているに違いない。
そう考えると、サッカー好きとしては少し嬉しい。少なくともトヨタ車を見かけるよりはずっと嬉しかった。
2020年8月 インドネシア 人びと | |
サッカーのユニフォーム 眼鏡 ジャカルタ トラック |
No
11635
撮影年月
2020年1月
投稿日
2020年08月12日
更新日
2023年09月01日
撮影場所
ジャカルタ / インドネシア
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
ZEISS BATIS 2/40 CF