秋葉原駅を出て万世橋の方へ向かうと、すぐに大きな通りにぶつかる。目の前に広がる横断歩道の上空に視線を移すと、そこには古びた鉄橋が架かっていて総武線が走っている。よくよく見てみると、秋葉原駅前の総武線の鉄橋はかなり高いところに架けられている。まるでビルを橋桁にして鉄橋を架けたかのようだ。
この鉄橋が高いところに設けられているのは、秋葉原駅で総武線が交差する東北本線が先に敷設されていただけでなく、高架になっていたからだ。もともとは地上に線路が敷かれていたものの、線路で東西の往来が分断されると地元住民から抗議された結果、1928年に高架化されていたところに総武線が延伸したために現在のような高架線の上にさらに高架線が通る形になったのだ。
東北本線の高架をまたぐために架けられた総武線の高架はさらに高くなるのは仕方のないこと。もっとも東北本線が高架になっていなくとも、総武線の秋葉原の隣の駅である御茶ノ水駅は駿河台という台地の上にあることを考えれば、急降下する線路(逆方向で考えれば急上昇する線路)を敷設するのは難しかったかもしれない。
2023年3月 町角 東京 | |
秋葉原 橋 歩行者 横断歩道 |
No
12456
撮影年月
2022年12月
投稿日
2023年03月05日
更新日
2023年08月09日
撮影場所
秋葉原 / 東京
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
ZEISS LOXIA 2/35