かつて電気街というイメージそのままに、家電ならば何でも売っていると思われた秋葉原に僕は時折やって来ていた。家電を買うためでもなく、カメラ機材を買うためでもなく、「パソコン界のポルシェ」と呼ばれていたマッキントッシュに直に触れるためだった。往時のアップル社製のマッキントッシュは目が飛び出るくらい値が高く、もちろん僕には手が出ない。APPLE STOREなんて、まだ登場する前のこと。今では考えられないけれど、実物に触れてみたりするだけのためにわざわざ秋葉原まで赴いていたのだ。
そんな秋葉原も今では駅前にキレイな複合ビルがそびえ、オフィス街でありながらサブカルチャーの聖地のような雰囲気を醸し出している。このように町は気がつけば時代とともに変化しているのだろう。揺るぎない存在に思える神田川に架かる鉄橋の上を走る総武線の電車だって、時代が移り変わればどうなるかわからない。なにせ秋葉原駅からすぐ近くにあった万世橋駅は、その昔ターミナル駅として栄えたところだったのに、今では駅さえもなくなってしまっているくらいだ。時の流れはおそろしい。
2023年3月 東京 乗り物 | |
秋葉原 橋 反射 河川 列車 |
No
12455
撮影年月
2022年12月
投稿日
2023年03月04日
更新日
2023年08月09日
撮影場所
秋葉原 / 東京
ジャンル
鉄道写真
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
ZEISS LOXIA 2/35