山手線や京浜東北線が通る高架下の道は影になっていた。影はグラデーションを描いている。僕はそのグラデーションに惹きつけられた。立ち止まって、しばしの間眺めていたのだった。すると、影の中から男が現れた。男は道の反対側のゆるやかな坂を下っていく。
その様子を眺めていると、男がまるで無の中から突如として現れたかのような感じがした。もちろん、そんな訳はない。僕には見えなかっただけだ。でも、見えないことは存在しないことと同じであると思っている人が多いような気がする。
2008年1月 町角 東京 | |
秋葉原 道 日陰 坂道 |
No
1313
撮影年月
2007年11月
投稿日
2008年01月11日
更新日
2024年07月01日
撮影場所
秋葉原 / 東京
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
RICOH GR DIGITAL