歩道橋の上からは眼下に横断歩道が見えた。歩行者用の信号が青に変わる度に、人びとが縦縞になった白線の上を渡っている。じっと見ていると、等間隔に並んでいた白線はまるで何かの目盛りのような気がしてしまう。とすると、並んで歩いている通行人は目盛りの上を動く針だ。
歩行者が左から右へと動いていくにつれて、どんどん目盛りは上がっていく。そのうちに歩行者の針たちは目盛りを振り切って、どこかへと消えてしまうのだった。そして、目盛りは再びゼロに戻るのだ。
2016年4月 町角 神奈川 | |
藤沢 歩行者 横断歩道 |
No
9713
撮影年月
2016年2月
投稿日
2016年04月15日
更新日
2023年10月03日
撮影場所
藤沢 / 神奈川
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
SIGMA DP2 MERRILL