王子駅前にある歩道橋の上に立ち止まって、眼下の通りを眺めていた。すぐ近くには横断歩道が設けられていて、信号が青になると大勢の歩行者たちが上を蠢いていた。右に向かって歩く人もあれば、左に向かって歩く人もいる。そして、一度信号が赤になると歩行者の姿は路上から消え去り、再び道路上は自動車が主役の世界へ変わるのだった。
21世紀になっても、大きな道路は自動車たちが我が物顔で走っている。子どもの頃に読んだ本の中では21世紀の自動車は空を飛び回っていたのだけれど、現実の自動車は今でも地面を這い回っている。技術革新は空想のようには発展しなかったのだ。
2016年1月 町角 東京 | |
王子 歩行者 横断歩道 |
No
9619
撮影年月
2015年10月
投稿日
2016年01月16日
更新日
2023年10月03日
撮影場所
王子 / 東京
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
SIGMA DP2 MERRILL