秋葉原駅近くに伸びる中央通りは混んでいた。いつもと違って、歩行者天国になった車道にも人が溢れている。この日は神田祭りだった。コロナ禍になって以来、4年振りに開催された神田祭に参加した人と、僕のように一目見ようと来た人で道路が覆われていたのだ。路上は法被を着た人とカメラを携えた人でいっぱいになっている。
カメラを抱えている人の中には外国からの旅行者も多い。異文化のお祭りは、何をしているのかよく分からなくとも見ているだけで楽しい。僕もメキシコを訪れた際に、よく分からないまま見かけたお祭りのパレードに加わった。分からなくともお祭りは楽しかったし(結局、最後まで何の祭りかは分からなかった)、向こうの人も見慣れない人間が紛れているのを楽しんでくれた。その時の僕と同じように、神田でカメラを構えている外国人旅行者も楽しそうだ。
ふと、見上げるとビルの窓から身を乗り出して神輿が通るのを写真に収めている人が視界に入った。人の波でごった返している地表を右往左往するのも楽しいけれど、神の視点で俯瞰するお祭りも楽しいに違いない。僕のカメラとは全く異なった構図の写真が取れているのだろう。
2023年12月 人びと 東京 | |
秋葉原 お祭り 法被 窓 |
No
12542
撮影年月
2023年5月
投稿日
2023年12月02日
撮影場所
秋葉原 / 東京
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
SONY ALPHA 7R V
レンズ
EF135MM F2L USM