多くの古民家が移築されている日本民家園を歩くとタイムスリップしたかのよう。ここにあるのは民家だけでない。水車小屋・船頭小屋・高倉・歌舞伎舞台などの25の建物が起伏のある敷地内に移築されていて、本物の集落のようになっているのだ。
これで各建物で実際に生活している人がいれば本当に集落なのだけれど、それは無理な注文だ。ここはあくまでも民家などの建物と民具の保存、伝承、活用を目的に整備された野外博物館なのだ。
正門から入ると真っ先に出くわすのは旧原家住宅だ。今でいう武蔵小杉辺りで有数の豪農だった原家の屋敷だった建物で、1911年に建てられた母屋を1991年に日本民家園に移築して復元されたものだ。
復元されているとはいえ、人が住んでいた頃とまったく同じように使われているわけではない。もともと台所であった場所には機織機が幾つも置かれていて、もはやそこで煮炊きをするのは困難になっていた。僕が訪れたときには、昔ながらの機織機を使って、女性が機織りをしていた。かつてこの家屋に住んでいた原家の人びとが見たら、こんな場所で機織りをするなんてと仰天してしまうかもしれない。
2021年10月 神奈川 人びと | |
川崎 機織 博物館・美術館 織工 女性 |
No
12067
撮影年月
2021年4月
投稿日
2021年10月22日
更新日
2023年08月17日
撮影場所
川崎 / 神奈川
ジャンル
スナップ写真
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
ZEISS BATIS 2/40 CF