茅葺屋根の古民家が立ち並ぶ日本民家園の横に、まったく雰囲気の異なる建造物が建っている。古民家園に建っているのは築100年を超える木造の伝統的な建物なのに対し、隣の敷地に建っているのはコンクリート製の建物でガラス張りになっているものもある。近代的だ。建物の横にはピクトグラムの人間が踊っているようなオブジェクトまでも建てられている。ここは川崎にある岡本太郎美術館だ。
岡本太郎の美術館というと、東京の南青山にある作家自身のアトリエを美術館にした「岡本太郎記念館」を真っ先に思い浮かべてしまうものの、川崎にも岡本太郎の作品を収蔵した美術館がある。川崎生まれの岡本太郎が生前に所有作品352点を寄贈したのを発端に、川崎市にも岡本太郎美術館が設立される運びになったのだ。
当初に寄贈された352点以外にも1427点の作品が追加で寄贈され、この美術館には1779点もの岡本太郎の作品が収蔵されている。長生きしたこともあるけれど、岡本太郎は多作な芸術家だ。制作した作品数を比べることに意味はないと思いつつ、日本でも人気のあるフェルメールと比べてしまう。フェルメールの現存する作品数は35程度とされるから、岡本太郎とは文字通り桁が違う。芸術家も長生きした方が多くの作品が残せるのだと実感した次第だ。
2021年10月 町角 神奈川 | |
川崎 博物館・美術館 通路 |
No
12072
撮影年月
2021年4月
投稿日
2021年10月27日
更新日
2023年08月17日
撮影場所
川崎 / 神奈川
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
ZEISS BATIS 2/40 CF