何棟も古民家が建てられている川崎にある日本民家園は歩くと楽しい。ここはいわゆる屋外博物館なのだけれど、とりあえず保存管理している建物を展示しています、といった印象を受けない。来訪者が本当の集落にやって来たと思えるようになっているのだ。
もちろん移築された古民家は、それぞれ出自が異なっている。農家の居宅だったものもあれば、網元の居宅だったものもあり、養蚕家が住んでいた合掌造りの古民家や沖永良部島で使われていた高倉まで建っている。
建物同士にあまり関係性がないのに、敷地内に本物の集落らしさが漂っているのは地形が重要な働きをしているように思う。敷地は起伏が多く、すぐ近くに建っている古民家が視界に入りづらい。そのため古民家はそれぞれ別の集落に建っているような印象を受けるのだ。
起伏がいい効果をもたらしている反面、坂を登ったり下ったり、トンネルを抜けたりと歩くのはちょっと大変かも。坂の上から古民家の脇にある別の坂を眺めていたら、傘を差した人が下っているのが見えた。
2021年10月 町角 神奈川 | |
川崎 博物館・美術館 屋根 坂道 傘 |
No
12070
撮影年月
2021年4月
投稿日
2021年10月25日
更新日
2023年08月17日
撮影場所
川崎 / 神奈川
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
ZEISS BATIS 2/40 CF