広大なクロントゥーイ市場で商売しているのは、もちろん肉屋ばかりではない。歩いていると、野菜を売っているお店もあれば魚を売っている店もある。魚屋の前に来ると、大きな笊のようなものが並べられているのが目に入ってきた。そして、上には所狭しと魚の干物が置かれている。まるで幾何学模様のようだ。魚が売れて空きが出来ると、すぐさまにそこに魚を補充するのだろう。笊のようなものの上にはどこにも隙間がなかった。
この魚はティラピアのようだ。プラーニンと呼ばれるティラピアは、タイでは一般的な魚だ。「プラー」はタイ語で魚を意味する。そして、摩訶不思議なことに「ニン」は日本の明仁天皇のことを差しているのだという。「仁」の字から採ったのだろうか。もともとティラピアはタイに生息している魚ではなかったのだけれど、明仁天皇が食糧事情が厳しかったタイにティラピアを50尾贈ったことに端を発し、タイで広く食されることになったらしい。
2018年4月 食べ物 タイ | |
バンコク 魚 クロントゥーイ市場 市場 |
No
10533
撮影年月
2017年9月
投稿日
2018年04月24日
更新日
2024年02月19日
撮影場所
バンコク / タイ
ジャンル
食物写真
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
SONNAR T* FE 55MM F1.8 ZA