クロントゥーイ市場の中を歩いていたら、また大きなカゴが置いてるお店があった。さっき見たお店では生きた鶏が売られていたけれど、こちらで売られていたのは生きたアヒルだった。生きたアヒルがカゴの中に何羽も入れられていたのだ。
あまり意識していなかったけれど、アヒルの肉はタイ料理に結構使われている。知らず識らずのうちに何回も食べていることだろう。アヒルの肉なんて聞くと珍しいと感じるかもしれないけれど、レストランのメニューに鴨肉と書いてあったら、それはアヒルの肉であることが多いのだ。英語ではどちらも同じDUCKだ。
お店の中央に置かれているカゴの中にはびっしりとアヒルが入っている。アヒルは生来大人しい生き物なのだろうか。ギュウギュウのカゴの中でも暴れることもなく、まるで東京の満員電車に乗っている人びとのように行儀が良い。ここでは、自由を求めて立ち上がるようなアヒルはいないのだ。
そんなアヒルたちの様子を眺めていると、ふと思った。西洋人からしてみたら、日本人も同じように見えているのかもしれない。似たような顔をして、似たような格好をして、日々の満員電車を我慢している日本人はよく腕されているカゴの中のアヒルと同じに見えても不思議ではない。
2020年3月 動物 タイ | |
バンコク 籠 アヒル クロントゥーイ市場 市場 |
No
11432
撮影年月
2019年9月
投稿日
2020年03月07日
更新日
2020年09月14日
撮影場所
クロントゥーイ市場 / タイ
ジャンル
動物写真
カメラ
RICOH GR III