クロントゥーイ市場の通路に一台のバイクが停まっていた。幼い女の子とお父さんがまたがっている。おそらく市場に買い出しに来たのだろう。
でも、よく見てみると買い物かごの類いをふたりは一切持っていない。手ぶらだ。観光客ではあるまいし、見るからに地元の人だ。いったいどうやってここで買ったものを持って帰るつもりなのだろう。
その疑問はさておき、僕はふたりに近づいていってカメラを向けた。お父さんの前にちょこんと乗っている女の子からは訝しげな視線が返ってきた一方で、お父さんはどこか遠くを向いたままだった。何を見ているのか分からないけれど、少なくとも外国人である僕に興味がないのは明らかだ。
バンコクで外国人を見かけるのは珍しくないから、僕と僕の持っているカメラに興味を示さないのも仕方がない。マスターカードの調査によると、バンコクは2018年にもっとも旅行者が訪れた都市なのだそうだ。その数はざっと2000万。そりゃ、あちらこちらに外国人が歩いているわけだ。
2020年3月 人びと タイ | |
バンコク お父さん 女の子 ヘルメット クロントゥーイ市場 市場 バイク 親子 |
No
11429
撮影年月
2019年9月
投稿日
2020年03月05日
更新日
2023年09月09日
撮影場所
バンコク / タイ
ジャンル
ポートレイト写真
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
SONNAR T* FE 55MM F1.8 ZA