台北に建つ大龍峒保安宮の主神は保生大帝と呼ばれる医療の神様なのだけれど、境内には他にも媽祖や観世音菩薩も祀られている。道教だけでなく、仏教の神様も祀られていて、ちょっと節操がないのではないかと思ってしまう。でも御利益があれば神様が何であろうと問題ない。そう理性的に考える人が多いのだろう。
寺院の壁は赤く塗られていて、扉には仙人のような姿の老人が描かれていた。おそらく、この老人が保生大帝なのだろう。白くて長い髭を蓄えたその姿はいかにも御利益がありそうな雰囲気だった。
ちなみに保生大帝は1000年くらい前に今の厦門に実在した人物だ。医術により多くの民衆を救済したため、死後神様として祀られている。道教でも人間が神様になることがあるのだ。
2007年2月 建築 台湾 | |
装飾 扉 老人 赤 台北 寺院 |
No
727
撮影年月
2007年1月
投稿日
2007年02月11日
更新日
2024年07月01日
撮影場所
台北 / 台湾
ジャンル
建築写真
カメラ
RICOH GR DIGITAL