ヤンゴンのストランド通りにある夜市の歩いていると、多くの地元の人が同じ方向へと歩いていくのに気がついた。これだけの人が向かう先には何かがあるに違いない。そう思った僕は地元の人たちの後を追う。しかしながら、着いた先は小さな船着き場だった。ちょっと期待していたのとは違う。どうやら、ヤンゴンのダウンタウンにはヤンゴン川を渡る橋が架けられていないので、地元の人はこの小さな波止場から木製の小さなボートに乗って対岸へと渡るようだ。多くのボートが忙しなく波止場に発着していた。
人通りのある場所で、商売をしようと思う人がいるのはどこの国でも同じで、この波止場の周辺にも夜市と同じように屋台が幾つも出ていた。写真の若者も波止場近くの屋台で働いていたひとりだ。平らなテーブルの上に生地を置いて、次から次へと手のひらで円盤状に伸ばしている。写真を撮っていいかと尋ねると、男は微かに頷いた。でも、カメラを一瞥することもなく、こねる手も止めることはなかった。忙しいようだ。書き入れ時だったのかもしれない。
2018年10月 ミャンマー 人びと | |
生地 出店 ヤンゴン 青年 |
No
10770
撮影年月
2018年9月
投稿日
2018年10月21日
更新日
2024年01月29日
撮影場所
ヤンゴン / ミャンマー
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
SONNAR T* FE 55MM F1.8 ZA