道の両端は露店で埋め尽くされていて、市場の様相を呈していた。ここで商売している人たちは、先着順で店を開く場所を決めているのだろうか。それとも、何かしらの権利のようなものがあるのだろうか。夜にはなくなってしまう露店を眺めていたら、ちょっと気になってしまった。ひょっとしたら、勝手に店を開くと、揉め事でも種になってしまうかもしれない。いずれにしても、場所取りの競争に破れた人たちは、道の端ではなく真ん中で店を開いている。これはこれで、混雑していると邪魔なのだけれど。
写真の女性も道路脇のいい場所を確保出来なかったのだろう、道の真中で商売をしていた。目の前に籠を置いている。籠の氷の上には海老が並べられていた。思いの外に立派な海老だ。養殖された海老なのかもしれない。ふと、売り主の顔に目を向けると、そこには沈んだ表情が浮かんでいた。訴えかけるような視線を僕に向けている。どうやら、僕に海老を買って欲しいようだ。でも、残念ながら僕は自宅にいても料理を全くしない人間なのだ。
2018年10月 ミャンマー 人びと | |
籠 エビ 露天商 ワゴン ヤンゴン |
No
10780
撮影年月
2018年9月
投稿日
2018年10月31日
更新日
2024年01月29日
撮影場所
ヤンゴン / ミャンマー
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
SONNAR T* FE 55MM F1.8 ZA