東京にある代々木公園で撮影。
花柄のスカートの女性が音楽に合わせて踊っているのを眺めていた。流れている音楽はロカビリーだ。日本のロカビリーの歴史は思いの外長い。アメリカでロカビリーが誕生したのは1950年代の初めの頃と言われているが、1950年代後半にはすでに日本に入ってきたようだ。そして、すぐにブームが巻き起こったらしい。当時の日本では今よりもずっとアメリカ文化への憧れが強かっただろうから、ロカビリーという音楽そのものだけでなく、そこにアメリカの文化を感じたのだろう。その後、日本ではグループサウンズが流行し、ロカビリーは廃れていく。今ではすっかり懐メロの扱いだ。
そんな状況の中、代々木公園の入り口には毎週末、ロカビリーの愛好家が集まっているようだ。そして、ここでロカビリーに合わせてダンスを楽しんでいる。花柄のスカートの女性もそのひとりだ。踊っているのを眺めていると、もうひとり別の女性も踊りだした。そして、同じタイミングで同じポースを決めていた。