鍛冶工房を後にして、再び路地に舞い戻っていた。バーンコークノーイ区の路地の両脇には低層に住宅が建ち並んでいて、雰囲気はかなり穏やかだった。でも、よくよく考えてみると、ここはトンブリー駅のすぐ裏手だ。バンコク第2の鉄道駅の近くならば、開発が進んでいても良さそうに思ってしまうけれど、そうは問屋が卸さない。ここは都市の喧騒とは無縁だった。バンコクの中心部であるパトゥムワン区などとは違って開発されておらず、今でも住宅が広がっているのだった。
そのような場所を歩いていると、工作機械が道路脇に置かれていた。そして、横にはニット帽を被った男性が立っていた。真剣な顔をして男はドリルで金属に穴を開けている。バンコクの日平均気温は年間を通して25℃を下回ることはない。そのような状況でも、男はニット帽を被っているのだ。ファッションなのだろうけれど、暑くないのだろうか。もし僕がニット帽を被って町を散策したら、たちまち滝のような汗が吹き出してくること請け合いだ。
2018年9月 人びと タイ | |
バンコク ニット帽 機械 男性 |
No
10725
撮影年月
2017年9月
投稿日
2018年09月09日
更新日
2024年02月01日
撮影場所
バンコク / タイ
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
SONNAR T* FE 55MM F1.8 ZA