赤坂の繁華街からそれほど離れていない丘の上にこんもりと木々が生い茂った場所がある。赤坂氷川神社だ。東京の中心部に位置している境内は穏やかな高級住宅街に囲まれていて、境内には鬱蒼と木々が生い茂っている。赤坂の駅からほど近い場所なのに雰囲気は大違いだ。
えっちらおっちらと坂を登り、境内へと足を踏み入れる。すると、どこからともなく雅楽が聞こえてくるのだった。最初はテープで流しているのだろうと思い、境内に雅楽を垂れ流すなんて、どこにスピーカーが設置しているのかと探してしまったけれど、そうではなかった。
しばらくすると、楽人装束に身を包んだ男たちが参道の門をくぐって拝殿の前へと現れたのだった。それぞれが、楽器を演奏している。境内に流れている雅楽はテープに録音されたものなどではなく、この人たちが実際に演奏していたのだ。先頭の男性は笙を演奏している。二番目の男性が演奏しているのは、篳篥(ひちりき)だろうか。そして、二人の後ろには神職の姿が見える。列を組んで歩いていた人たちは、ゆっくりゆっくりと拝殿へと向かっていた。
2018年9月 人びと 東京 | |
赤坂 民族衣装 ミュージシャン 神社 |
No
10737
撮影年月
2017年10月
投稿日
2018年09月19日
更新日
2024年01月29日
撮影場所
赤坂 / 東京
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
SONNAR T* FE 55MM F1.8 ZA