建物の入口があった。鉄格子の扉は開いていて、中には階段が伸びているのが見える。おそらくこの建物も5階か6階はあるのだけれどエレベーターはないようだ。ダウンタウンに建っている建物の上層階に住んでいる人たちは日々階段を上り下りして難儀に違いない。建物の前には自転車タクシーが駐められていたけれど、客の姿も車夫の姿も見当たらない。その代りに、パステルカラーで水玉模様のワンピースを纏った女の子が立っていた。手にはビニール袋を持っている。女の子は何か冷たい飲み物を飲んでいるのだった。
飲み物をテイクアウトすると、ビニール袋に詰めるのは、ミャンマーだけでなく、他の東南アジア諸国や南アジアの国でも見られる習慣だ。最初はちょっと奇異に思ったけれど、すぐにあたり前のことだと慣れてしまう。人は置かれた環境に順応するようにできているのだろう。今となっては、顔にタナカを塗りたぐって歩いている人を見かけてもなんとも思わない。よく見ていると、写真の女の子の顔にもタナカが塗られていた。
2018年11月 ミャンマー 人びと | |
飲み物 女の子 ワンピース 水玉 ヤンゴン |
No
10793
撮影年月
2018年9月
投稿日
2018年11月12日
更新日
2024年01月26日
撮影場所
ヤンゴン / ミャンマー
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
SONNAR T* FE 55MM F1.8 ZA