サイカに乗ってやって来たのは、ヤンゴン川沿いにある小さな漁村だった。向こう岸のダウンタウンは物凄いスピードで発展しているけれど、こちら岸は発展から取り残されているかのように昔ながらの雰囲気が残っている。ヤンゴン市内の市場で売られている様々な魚は、このような漁村の人びとが獲ったものなのだろう。やって来た時は漁の時間ではないようで、多くの漁船がヤンゴン川の支流の川沿いに係留されていた。中には陸に揚げられている船もある。そして、そのような船の横に男が立っていた。
帽子を被ってロンジーを穿いた男は、片手に金属のボウルを持っている。中には何やら粘度の高い液体が入っているのが見えた。ニスか何かだろうか。男は指にその液体をつけると、船体に塗りつけている。割れ目に沿って指を動かしているところを見ると、水漏れ防止に塗っているようだ。男は丁寧に塗っている。男の仕事ぶりを眺めていると、小雨が降り出した。でも、男は何事もなかったかのようにゆったりと仕事を続けていた。
2018年12月 ミャンマー 人びと | |
ボート 帽子 ダラ 修理 |
No
10822
撮影年月
2018年9月
投稿日
2018年12月08日
更新日
2024年01月25日
撮影場所
ダラ / ミャンマー
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
SONNAR T* FE 55MM F1.8 ZA