小さな集落の家々はヤンゴン川の支流であるダラ川の流れに沿って建てられていた。家々の様子を眺めながら川沿いの道を歩いていると、とある家の玄関先で家族がのんびりしているのが目に入ってきた。お母さんと、その子どもたち4人が固まって寛いでいる。お父さんの姿は見当たらないけれど、どこかで仕事をしている最中なのだろう。
僕がカメラを構えているのに気がつくと、家族はそれぞれ異なる反応を示していた。お母さんは見知らぬ異邦人もカメラにも興味が全く無いようだ。一瞥することもなく、娘の髪の毛の手入れを続けている。手入れしてもらっている女の子はカメラを向けられたのが恥ずかしいのか、弟を盾に背後に隠れてしまった。無理やり盾にされた男の子はぼんやりと僕を見ている。横にいたもうひとりの女の子は、幼い男の子を膝に載せながら、心ここにあらずといった調子でどこか遠くに視線を向けている。膝で寝ている幼い男の子は、そんな家族の反応を見た結果、訝しげな視線で僕のことを眺めていた。
2018年12月 ミャンマー 人びと | |
ダラ 家族 こども お母さん |
No
10827
撮影年月
2018年9月
投稿日
2018年12月12日
更新日
2024年01月25日
撮影場所
ダラ / ミャンマー
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
SONNAR T* FE 55MM F1.8 ZA