自転車タクシーを降りて集落に入ろうとしていた時には、さっきまで激しく降っていた雨はもう上がっていた。砂利道を歩いて家々が見える方へと進んでいく。ちょっと前に訪れた漁村の道は舗装されていたけれど、ここの道は舗装されていない。こちらの集落の方が漁村よりも貧しいのかもしれない。
先程までの激しい雨のせいで、砂利道のあちらこちらに大きな水溜りができている。そして、裸の子どもたちが声を上げながら遊び回っていた。どこの国でも子どもたちというのは元気いっぱいだ。この子たちも激しいスコールの中を遊び回っていたのだろう。誰も彼もがびしょ濡れだ。雨の中を走り回るのを楽しいと思うような感覚は、どうの昔に僕の中からは失せてしまっている。
子どもたちに近づいていくと、ひとりの女の子は僕に気がついてこちらを見ている。でも、他の子どもたちは僕に無関心だ。雨の中を遊びまることをしないような人間は、仲間だと思ってもらえないのかもしれない。
2018年12月 ミャンマー 人びと | |
ダラ 砂利道 こども トタン屋根 |
No
10832
撮影年月
2018年9月
投稿日
2018年12月17日
更新日
2024年01月24日
撮影場所
ダラ / ミャンマー
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
SONNAR T* FE 55MM F1.8 ZA