靖国神社にある施設というと、零戦が展示されている遊就館が有名だけれど、境内にはそれ以外にも施設がある。参拝者のための控室をはじめ、靖國偕行文庫という図書館も設けられているし、相撲場もある。そのような中、ちょっと意外な感じがするのが神池庭園だ。裏手に進んでいくと、池泉回遊式庭園があって、池を囲むように3つの茶室が建てられている。
日本では神社や仏閣などに庭園が作られることは多い。神様や仏様の世界を表すための空間だ。例えば、さりげなく配置された石が立ち姿で仏様を表し、この世ではない世界を表現したりしている。京都の龍安寺や銀閣寺(慈照寺)、金閣寺(鹿苑寺)など、境内に設けられた庭園が有名な仏閣も多い。でも庭園に茶室まであるとなるとちょっと話が違うような気がする。神様や仏様の世界を表すというよりも今現在生きている人間のために建てられているのではなかろうか。茶室で和装した人びとがお茶会を開いていたら、そこはしきたりで埋め尽くされたバリバリの俗世のように見えてしまう。
2024年3月 町角 東京 | |
庭園 九段 池 走る 神社 |
No
12574
撮影年月
2023年7月
投稿日
2024年03月23日
更新日
2024年03月26日
撮影場所
九段 / 東京
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
IPHONE 14 PRO