行天宮の回廊に置かれたベンチには大勢の参拝客が腰を下ろしていた

雨が降ってたけれど、台北にある行天宮には大勢の参拝客が訪れていた。この様子だと、ここに祀られている神様はこの日も参拝客の願いを聞くので大忙しに見える。雨が降ろうと槍が降ろうと天気に関係なく、連日忙しいのだ。もし神様の世界に労働基準法があれば、ここ行天宮に鎮座している神様たちはみな労働基準違反になってしまうだろう。

人気ある寺院にいる神様は働き詰めだ。そういう意味では、芸能人と同じように人気稼業と言えるだろう。人気があるうちは放っておいてもどんどんとお金が入ってくるけれど、一度人気が凋落してしまえばにっちもさっちもいかなくなってしまう。

行天宮では中庭を囲んで回廊が設けられていた。回廊にはベンチが配置されている。そこで大勢の参拝客が腰を下ろしていた。眺めていると、回廊の先を長くて青いコートをまとった女性が横切った。この格好の人はこの寺院で働いているボランティアだ。

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