30分くらいだろうか。上の回廊からイスティクラル・モスクで行われていた礼拝を眺めていた。ジャカルタにあるモスクだから説教はインドネシア語で行われている。僕には全く分からない。そのため、もっぱら僕が注目していたのは参拝客の行動だ。
ミフラーブに向かって並んだ信者たちは同じタイミングで同じ動作をするので、上から見ていると結構楽しい。同じタイミングで土下座を始め、同じタイミングで起き上がっている。キリスト教のミサなら賛美歌の合唱も加わるのだろうけど、ここでは音楽が鳴り響くことな無い。まあ、音楽がないとはいえ、同じ動作をする人びとの集団を上から眺めていると、例えが適切かどうかわからないがマスゲームを見ているかのようだった。
そうこうしているうちに礼拝の時間は終わり、集まっていた信者たちも三々五々に散っていく。僕も1階に降りていった。絨毯が敷き詰められた中庭部分には、礼拝の余韻を楽しんでいるかのように男たちが寝転がっていた。そういえば、ここイスティクラル・モスクの中には物乞いの姿がない。アラブの世界では、モスクの中で日がな一日寝転がりながら裕福そうな人に物をねだる人の姿を見かけるのだけど、そのような人はジャカルタにある国立のモスクの中にはいないようだ。
2020年7月 町角 インドネシア | |
ジャカルタ モスク 柱 リラックス 参拝客 |
No
11606
撮影年月
2020年1月
投稿日
2020年07月16日
更新日
2023年09月01日
撮影場所
ジャカルタ / インドネシア
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
ZEISS BATIS 2/40 CF