角を曲がって路地へ入っていった。人がやっとすれ違えるくらいの細い路地だった。店先に商品を並べているところもあるけれど、空き地のままになっている場所もあって雰囲気は寂しい。近所に住む人がちょっとしたもの買いに来る場所のようだ。カメラを片手に歩いている僕を見かけても、地元の人はあまり気に留めていない。
奥に進んでいくと、八百屋と思しき店舗があった。店先に出ていた台の上に野菜が並べられていた。でも、その種類は偏っているように見えたし、種類もあまりない。どこかの売れ残りが並べられているような感じだ。買いたければ買えばいいさ、と主張しているような店の中には店の人さえ見当たらなかった。
店の人がいないことをいいことに、僕は売られているものをジロジロ眺めていた。野菜は別に自己アピールなんてしてくることはないが、例外的に僕にアピールしてきたのはえんどう豆のような豆だった。プテという豆らしい。軒先からぶら下がっていたプテは大きい。日本では見かけない大きさだ。ぷくぷくに膨らんださやを見ていると、中から何か出てきそうでちょっと怖かった。
2020年5月 食べ物 インドネシア | |
路地 豆 軒先 八百屋 ジャカルタ 野菜 |
No
11526
撮影年月
2020年1月
投稿日
2020年05月14日
更新日
2023年09月05日
撮影場所
ジャカルタ / インドネシア
ジャンル
静物写真
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
ZEISS BATIS 2/40 CF