本堂の前には大きな香炉が置かれていた。中では二本の線香が静かに燃えていた。
香炉の中には燃え尽きた線香の灰でいっぱいになっている。そして、その上に新たな線香が次々と立てられるのだった。燃え尽きて灰になることは、消えてなくなってしまうことを意味しない。形は変わってしまうのだけれど、灰になっても新たに立てられた線香を支えるこという重要な役目を担っているのだ。そんなことを考えている間も、香炉の向こうに見える本堂の前では参拝客が粛々とお参りしていた。
2015年6月 静物 東京 | |
線香 寺院 等々力 |
No
9327
撮影年月
2015年5月
投稿日
2015年06月27日
更新日
2023年10月03日
撮影場所
等々力 / 東京
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
SIGMA DP2 MERRILL