住宅街の中では歩いている人にも行き会うし、家の中にいる人の姿も垣間見える。カメラを持った異邦人を見つけても、ほとんどの人はあまり気にしていないようだ。すれ違う人々と挨拶を交わしながら路地をウロウロと徘徊していた。僕は地元の人の日常生活に紛れ込んだような気分に浸っていた。誰も僕に何かものを売りつけようとはしてこない。ここには観光客の姿も、観光客相手の商売をしている人もいないのだ。歩いている人にも興味を惹かれるけれど、気になるのは何と言っても家の中にいる人たちだ。この辺りの家々は開放的で、扉は開いているのが普通だった。そして、そこから中の様子を覗くことができるのだ。
家の中にいる人々の多くはのんびりと過ごしている。でも、中には忙しそうに働いている人もいた。写真の女性は忙しそうにしていた類いのひとりだった。玄関先には電動式ミシンが置いてあって、女性はいそいそと縫製をしている。タイに滞在中にいくつかミシンを目にしたけれど、電動式のミシンを見たのは初めてだ。タイは発展しているから、みな電動式ミシンを使っているのかと思ったけれど、そうでもない。意外なことにタイでもまだ足踏み式のミシンの方が一般的な気がした。
2018年8月 人びと タイ | |
バンコク ミシン 笑顔 女性 |
No
10676
撮影年月
2017年9月
投稿日
2018年08月03日
更新日
2024年02月06日
撮影場所
バンコク / タイ
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
SONNAR T* FE 55MM F1.8 ZA