飲食関係の屋台以外にも、大勢の人が路上で商売をしていた。写真の男も、その他の仕事をしていたひとりだ。男は道路脇にミシンを置いて縫製をしている。この男のようにミシンを使って行う縫製もヤンゴンではよく見かける仕事だ。このような軽工業の仕事がミャンマーでは真っ盛りのようだ。民主化して以来、日本を含め様々な国がミャンマーに投資をしている。その資金を使ってこの国は猛スピードで発展敷いている最中なのだ。うまく行けば、このような軽工業も来るべき重工業が中心となる国の基礎になるのだろう。中所得国の罠をうまく越えることが出来るのかどうか見ものだと思う。
町中でミシンを使っている人びとを見ていると、ほとんどの人が電動式ではなく足踏み式のミシンを今でも使っている。ミシン自体ももう古びていることが多い。手入れをしながら大切に使い続けているようだ。写真の男が使っているミシンも年季の入った代物で黒光りしている。まだまだ発展し始めたばかりのミャンマーでは、ひょっとしたら国中のミシンを動かせるだけの電力はまだ供給できないのかもしれない。
No
11074
撮影年月
2018年9月
投稿日
2019年06月29日
撮影場所
ヤンゴン / ミャンマー
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
SONNAR T* FE 55MM F1.8 ZA