大きな通りから脇にそれて、再びジャカルタの住宅街の中へと入っていった。ジャカルタの町全部を知っているわけではないけれど、この町は大通りとそれ以外の道の広さが極端に違うような気がしてしまう。大通り以外はみな路地のような感じだ。
住宅の壁に挟まれた道を進んでいくと、ただでさえ狭い道の端に大きなパラソルを出した人がいて、さらに道が狭くなっていた。カラフルなパラソルの下には古いミシンが置いてある。路上の仕立屋だった。
それにしても、ジャカルタの住宅街の中には仕立屋が多い。この男と同じように路上にミシンを置いて仕事をしている人を目にするのだ。いったいどれだけの仕立て屋を目にしたことだろう。ジャカルタは、かつての日本のように各家庭にミシンがあってお母さんたちがお裁縫を行うような世界とは違う世界になっている。お裁縫は家庭内で行うものではなく、外部の人間にお金を払ってアウトソーシングするものと相場が決まっているように見える。だから、住宅街の中を歩いていると、あちらこちちらの路上にミシンを見かけるのだ。
2020年9月 インドネシア 人びと | |
ジャカルタ 指輪 ミシン 仕立屋 傘 |
No
11670
撮影年月
2020年1月
投稿日
2020年09月16日
更新日
2023年08月30日
撮影場所
ジャカルタ / インドネシア
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
ZEISS BATIS 2/40 CF