外から見ても個性的な台中国家歌劇院は、内部に足を踏み入れると、さらに異次元のような空間へと姿を変えるのだった

台中国家歌劇院とバス停
台中国家歌劇院の内部

臺中國家歌劇院の内部に足を踏み入れると、そこには直線という概念が存在しないかのような空間が広がっていた。壁も天井も、すべてがゆるやかな曲面で構成され、まるで巨大な洞窟の中に迷い込んだかのような感覚に陥る。

この劇場の設計では、建物を支える構造体そのものが曲面壁になっているという。世界でも類を見ない高度な技術だそうだ。けれど、そんな建築理論は、僕のような訪問者にとってはどこか遠い話でもある。むしろ、その有機的な形が自然と人を惹きつけている、という事実のほうが、ずっと身近で現実的に感じられる。

見上げると、曲面の壁が天井と一体になってゆるやかにのびている。そのなだらかな傾斜に身を預けて座り込む人もいれば、完全に寝転がってスマホを眺めている人もいる。劇場というよりも、巨大な彫刻の中でくつろいでいるような、不思議な感覚だ。

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ENGLISH
2025年6月 建築 台湾
リラックス 台中 劇場

PHOTO DATA

No

12866

撮影年月

2024年12月

投稿日

2025年06月23日

撮影場所

台中 / 台湾

ジャンル

建築写真

カメラ

IPHONE 14 PRO

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