ジャカルタにあるグロドッグ地区の住宅街を歩いていた。グロドッグというとチャイナタウンであると書いてあるのが多い。しかし、グロドッグ地区の全てがチャイナタウンという訳ではなさそうだ。僕が歩いていた辺りにはチャイナタウンらしさは微塵もない。単なる住宅街だった。
細長く伸びる道の両脇には低層の住宅が並んでいた。そして、ところどころに地元の人向けの雑貨屋のようなものが店を開いていた。写真の小さなお店もそのような住宅街の中にあったお店だ。
店頭にベンチから出ていて、店内にはコンロも置いてあった。そして、日用品が天井からぶら下がっている。雑貨屋でもあり、軽食も出すお店のようだ。
ベンチには男が腰を下ろしていた。手にはガラスコップを持っている。男はコーヒーを飲みながら寛いでいたのだ。
ジャカルタの人は、外国人が珍しくないのか、他人に興味がないのか、恥ずかしがり屋なのか、分からないけれど、あまり観光客がいないような場所を歩いていても、耳目を集めることはない。地元の人がのんびりしているところに通りかかっても、声をかけられることはほとんどない。この男性も僕の姿を見ても、コーヒーでも飲んでいけとは言ってくれなかった。
グロドックはインドネシアの西ジャカルタ市タマン・サリ地区にある都市部の集落である。オランダ植民地時代からペシナンやチャイナタウンとも呼ばれ、インドネシア最大の規模とされている。グロドックの商人や住民の大半は中国系です。その歴史は、1740年11月にオランダの東インド会社(VOC)が中国人のための住宅地としてグロドックを指定した植民地時代にさかのぼります。
No
11580
撮影年月
2020年1月
投稿日
2020年06月26日
撮影場所
ジャカルタ / インドネシア
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
ZEISS BATIS 2/40 CF