プラットホームをウロウロとしているうちに列車が駅に入ってきた。車両の乗降口の前に立っていると、列車が停まるやいなや直ぐに乗客が中から出てくる。その中には行商人の姿もあった。列車の中で商売していたのだろう。おそらくはここダニンゴン駅で降りて折り返すのに違いない。
女性の頭上には大きな丸いトレイが載っていて、段差のある乗降口を降りる女性は片手をトレイに添えていた。そして、もう片方の手では赤いプラスチック製の椅子を抱えている。他のアジア諸国と同じようにミャンマーでも列車の中で行商している人を見かけることは珍しいことではない。この女性もそのような車内を縄張りにしているひとりなのだろう。
同じように列車の中で商売をしているミャンマーの行商人と他のアジア諸国との行商人との違いは、自分の椅子を持ち込むかどうかだ。他の国では椅子を持ち込んでいる人はあまりいないような気がする。ミャンマーの行商人たちは、列車の中を売り歩いている最中であっても隙きあらば、椅子に腰掛けたいのだ。
2019年3月 ミャンマー 人びと | |
行商人 乗客 タナカ 列車 ヤンゴン |
No
10942
撮影年月
2018年9月
投稿日
2019年03月21日
更新日
2024年01月18日
撮影場所
ヤンゴン / ミャンマー
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
SONNAR T* FE 55MM F1.8 ZA