道の両脇には大勢の露天商がいた。もう商売を始めている人もいれば、開店準備に追われている人もいる。このような露天市では開店時間なんて決まっていないに違いない。どの露天商も三々五々ここに集まってきて、商売をしているのだろう。誰も時間には縛られていないに違いない。
歩いていると、露天商と思しき女性がやって来るのが見えた。背筋をピンと伸ばして歩いている女性の頭上には発泡スチロール箱が載せられている。箱が落ちないようにバランスを取るには姿勢が大切なのだ。頭上に物を載せて歩くのに慣れているであろう女性は箱を手で支えることなくスイスイと歩いていく。
アジア諸国を旅すると、この女性のように頭上に物を載せて運んでいる人を見かけることは多い。日本では見かけることはないけれど、多くの国でこの運び方はありふれたやり方だ。担ぐための紐もいらないし、もっとも手軽なのだろう。よく見ていると、発泡スチロール箱はかなり使い込まれている。頭上にこの箱を載せて露天市にやって来るのは、女性にとっては日々のルーティンなのだ。
2018年11月 町角 ミャンマー | |
バック・ショット 箱 女性 ヤンゴン |
No
10794
撮影年月
2018年9月
投稿日
2018年11月13日
更新日
2024年01月26日
撮影場所
ヤンゴン / ミャンマー
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
SONNAR T* FE 55MM F1.8 ZA