水上マーケットの目玉はなんといっても、運河を行き来するボートだ。ボートとボートの間で行われる取引を見るのが醍醐味なのだ。このような形態の市場はタイあたりの水郷では伝統的なものだけれど、時代とともに水上マーケットはなくなりつつあるのだという。実際、バンコクの周辺にもわずかしかこのような市場は残っていない。陸上輸送が一般的になった今、運河の上を行き交うボートで取引を行うのは時代にそぐわなくなっているのだろう。水上マーケットは過去の遺物になりつつあるのだ。
ダムヌン・サドゥアックにあるこの水上マーケットも文化保存のために作られたものだ。そのため市場の形態が古臭い割に市場の辺りは思いの外整備されている。そう感じるのは運河の両脇の波止場にも多くのお店が建ち並んでいるからだ。もちろん、運河の上でも物を売り買いが行われているけれど、運河に漕ぎ出さなくても買い物できるようになっている。ここでは陸の上を歩いているだけでも満喫できるのだ。
歩いている波止場にはいろいろな果物が並べられていた。ランブータンやマンゴスチン、リュウガンが売られているのが見える。歩いていると、ちょうど果物を売っている老婆がマンゴスチンに手を伸ばしていた。
2020年4月 人びと タイ | |
ダムヌン・サドゥアック 果物 市場 老婆 |
No
11488
撮影年月
2019年9月
投稿日
2020年04月15日
更新日
2024年02月08日
撮影場所
ダムヌン・サドゥアック水上マーケット / タイ
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
RICOH GR III