訪れた時、ダムヌン・サドゥアック水上マーケットは閑散としていた。思う存分ほっつき歩けるくらい人がいない。人混みを避けながら歩かねばならない状況にはまったくないのだ。そのため市場で働いている人たちもおしなべて暇そうだった。ここは純粋にローカルな市場ではなく、文化の保存と観光地にすることを兼ねて作られたある意味人工的な市場だ。観光客がいないと、働いている人たちもやることがないのだ。
写真の中の漕ぎ手もやはり手持ち無沙汰のようだった。観光客が日差しを避けるのに使うのであろうカラフルが傘を目の前に無造作に置いていた男は、自分のボートを他のボートに横付けしていた。そして、木製のオールを脇に抱えたまま、同僚の漕ぎ手とおしゃべりを興じているのだった。
どんなに同僚と話し込んでもお金になることはない。それでも、男同士のおしゃべりには花が咲いているようだ。漕ぎ手の男は、時折飲み物を飲みながら楽しそうにおしゃべりを続けていた。
2020年4月 人びと タイ | |
ボート ダムヌン・サドゥアック オール 漕ぎ手 |
No
11476
撮影年月
2019年9月
投稿日
2020年04月07日
更新日
2024年02月08日
撮影場所
ダムヌン・サドゥアック水上マーケット / タイ
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
SONNAR T* FE 55MM F1.8 ZA