代官山アドレスは東急東横線の代官山駅と歩道橋でつながっている。この辺りは「山」と地名に付いているだけあって起伏が激しい。駅の改札と代官山アドレスの1階部分は同じような高さにあるのだけれど、その間には谷のように道が伸びていて、その谷を越えるように歩道橋が架かっている。そして、その歩道橋の途中には螺旋階段が設けられていた。なぜだか螺旋階段というものが気になってしまう僕は歩道橋の上に立ち止まって螺旋階段を眺めていた。
銀座で見かけた螺旋階段とは違って、ここ代官山にある螺旋階段は普段から使う人が大勢いるようだ。見ていると、ひとりの男性が下から登って来ていて、それとは別に三人の女性が下りていっている。
じっと螺旋階段を見ていると、なんだか階段がドリルの刃のように思えてきてしまう。中央の軸を中心に回転する刃が都会の真ん中で地中深くまで掘り進んでいるように見えるのだ。そして、階段を歩く人は地底と地上を行き来している人たちなのだ。
2020年4月 町角 東京 | |
代官山 階段 渦巻き |
No
11502
撮影年月
2019年12月
投稿日
2020年04月25日
更新日
2023年09月05日
撮影場所
代官山 / 東京
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
ZEISS BATIS 2/40 CF