妻恋神社の蚊取り線香

妻恋神社の蚊取り線香
東京の湯島にある妻恋神社で撮影 ©オザワテツ
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妻恋神社の階段にポツンと蚊取り線香位が置かれていた

東京湯島湯島天神に向かって歩いていた。ふと脇道に目を向けると石造りの壁に沿って鳥居が建っているのが見えた。神社があるようだ。どのような神社があるのか気になった僕は進路を変更してその鳥居のところへ向かった。

途中に蚊取り線香が置かれていた階段を登ると境内があって、所狭しと祠や神殿、拝殿が建っていた。妻恋という名の神社だった。妻恋とは夫婦が互いに相手を恋い慕うこと。なんだか素敵な響きのする神社だ。

境内はとても小さかった。参拝がてらに境内をウロウロしようにも、ウロウロする場所さえないような神社だ。しかしながら由緒は正しい。なんでもヤマトタケルが父・景行天皇に命じられた東北への遠征を果たした帰途、海神を鎮めるために海に身を投げて一行を救った妃・オトタチバナヒメの死を、この地から「妻恋し」と海を眺めながら嘆いたのがはじまりなのだそうだ。

ロマンチックな話だ。ただ残念なことに妻恋神社で周囲を見回してもどこにも海は見えない。江戸時代以前、本郷台地の端にある湯島の東側一帯は海だったものの、海岸線はとっくの昔にここから遠く離れたところに移動してしまっている。今となっては、ヤマトタケルと同じように海を眺めながら思いを馳せることはできないのだった。

ENGLISH
2021年5月 静物 東京
神社 階段 渦巻き 湯島

妻恋神社ってどこ?

PHOTO DATA

No

11914

撮影年月

2020年9月

投稿日

2021年05月22日

更新日

2021年05月26日

撮影場所

湯島 / 東京

ジャンル

静物写真

カメラ

RICOH GR III

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