参拝の順番待ちの列ができていた水天宮を後にし、外に出るとまた別の列が視界に入ってきた。交差点に建つ重盛永信堂というお菓子屋さんにも行列ができていたのだ。ここは人形焼の老舗。1917年の創業というから100年以上の歴史のあるお店だ。
言わずもがなだが、人形焼とは人の体や顔などを模したカステラ風の生地で餡こを包んだ和菓子だ。形が人を模しているから人形焼という名称になっているのだと長いこと思っていたけれど、そうではないと知って目からウロコが落ちる思いだ。ちょっと調べてみると東京の人形町が発祥の地だから人形焼と呼ぶらしい。形は関係ないのだ。
個人的には人を模していない人形焼は人形焼界隈では亜流だと思っていたくらい、町中で売られている人形焼は人間の顔を模したものばかりの気がする。では本場人形町で売られている人形焼はどのような形をしているのだろう。いやが上にも気になってしまう。そんな僕の気分を代弁するかのように、僕の前に立つ女性も首を伸ばして店頭に並べられた人形焼の様子を窺っていた。
2022年2月 人びと 東京 | |
人形町 お店 買い物客 スイーツ |
No
12178
撮影年月
2021年12月
投稿日
2022年02月16日
更新日
2023年08月16日
撮影場所
人形町 / 東京
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
ZEISS LOXIA 2/35