中央ジャカルタ市といういわゆるジャカルタを構成する5つの市のひとつを歩いていた。歩いていると、路地への入り口をよく見かける。中を覗くとごちゃごちゃしていて歩いていくと楽しそうだ。でも、路地がどこかへ通り抜けられるのか、はたまた誰か家にしか通じていないのかは、入り口に立っただけでは分からない。路地を歩くのが好きな僕は侵入していって大丈夫なのか、駄目なのか判断に悩んでしまうのだ。
写真もそのような正体不明の路地への入り口だった。路地の奥には洗濯物が干してあるのが見えて、入り口の脇には雑多にものが置かれていた。入っていくと、楽しそうな雰囲気だ。でも、男が立っていた。入り口に立つ男は、脇に置かれていた木材を手にして、考え込んでいる。ブリコラージュでもしようとしていたのかもしれない。ブリコラージュとは、その場で手に入るものを寄せ集め、新しい物を作ること。
男がブリコラージュ中だったのかは不明だけれど、入り口にどっしりと立たれていると、通りすがりの人間としては中へ入りづらいのは確かだ。僕は男の姿を写真に収めるにとどめ、次なる路地を目指して大通りを進んだのだった。
2020年9月 インドネシア 人びと | |
路地 入り口 ジャカルタ 男性 木材 |
No
11665
撮影年月
2020年1月
投稿日
2020年09月11日
更新日
2024年01月06日
撮影場所
ジャカルタ / インドネシア
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
ZEISS BATIS 2/40 CF