パーヤ・ラン駅の屋根のある場所で大勢の人が列車が来るのを待っていた。置かれているベンチは列車を待っている人に占拠されている。人びとはじっと座っていて、アナウンスは一切ない。プラットホームは静けさに包まれていた。耳に入ってくるのは雨の音だけ。何もすることなく、じっと列車を待っている人びとを見ていると、まるで修行でもしているかのよう。
写真で手前に腰掛けている若い男もベンチに腰を下ろしてじっとしていた。頬杖を突いて、ぼんやりと地面を眺めている。列車はなかなかやって来ず、待っている人びとの倦怠感がプラットホームを覆っている。幸か不幸か、僕は列車に乗るために来たわけではなかったので、その倦怠感に飲み込まれることはなかった。人びとがぼんやり列車を待っているプラットホームを穏やかな気分で見渡していた。
2019年7月 ミャンマー 人びと | |
プラットホーム 駅 ヤンゴン |
No
11083
撮影年月
2018年9月
投稿日
2019年07月05日
更新日
2024年01月21日
撮影場所
ヤンゴン / ミャンマー
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
SONNAR T* FE 55MM F1.8 ZA