庶民的なショッピング・モールを出て、タムリン通りと逆の方に歩いていくと、もうそこには瀟洒な建物はなく、庶民的な町が広がっていた。ジャカルタの他の場所で見かけるような町並みだ。道路脇には質素なお店が並んでいて、その奥には住宅街が広がっている。
通りかかった食堂は賑わっていた。中のテーブルには大勢の客が就いている。ちょうど食事時で、お腹を減らした客で賑わっているのだった。店の中には早く料理が出てこないかな、という思惑が渦巻いている。でも、お店の中で遊んでいた幼い男の子はそのような思惑とは一線を画していた。
ジュウジュウと煙を上げる厨房に背を向けて、男の子はひとり遊んでいた。男の子の前にはダンプカーや救急車のような働く車のおもちゃが何台も置かれていて、男の子の視線はおもちゃの車から外れることはなかった。日本でも働く車の人気は高いけれど、ここジャカルタでも働く車は男の子の関心を惹きつけてやまないようだ。働く車がウジャウジャと走り回っている男の子の目の前にはジャカルタの街と同じように渋滞ができていた。
2020年9月 インドネシア 人びと | |
男の子 ジャカルタ 玩具の車 |
No
11662
撮影年月
2020年1月
投稿日
2020年09月08日
更新日
2024年01月06日
撮影場所
ジャカルタ / インドネシア
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
ZEISS BATIS 2/40 CF