ジャカルタの歩道で露天商が並んで店を開いていた。売られていたのは雑貨の類いが多い。まあ、新品ではないようなものがほとんどだったから、雰囲気は露天市というよりも蚤の市に近い。並べられている商品を眺めている客も、わざわざここで売られているものを見にやってきたのではなさそうだ。たまたま通りかかったので眺めているような感じだった。
それでも、一度見始めたら熱心に見てしまう人がいるのはどこの国でも同じようで、足を止めて熱心に並べられた商品を見ている人もいた。無駄遣い予備軍と呼んでいいだろう。客は無駄遣いと引き換えに束の間の快楽を得て、露天商は少しばかりの売り上げを手にする。どちらも得する取引だ。
大人が熱心に売り物を眺めてばかりになると、困るのは親に付いて歩いていた子どもたちだ。並んだ商品はどれも大人向けのものばかりで、子どもの心をときめかせるようなものは何もない。つまらないのだ。仕方なく周囲を見回していると、ふと見えたカメラにちょっと照れてみたくなる気持ちも充分に理解できる状況だ。
2020年10月 インドネシア 人びと | |
恥ずかしがり屋 男の子 ジャカルタ |
No
11712
撮影年月
2020年1月
投稿日
2020年10月28日
更新日
2023年08月30日
撮影場所
ジャカルタ / インドネシア
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
ZEISS BATIS 2/40 CF