台北大同区の道を歩いていた。大通りを歩いてもあまり楽しくないことが多いので、選んだ道は脇道だった。幾つか看板が出ているのが見えるけれど、路地の両脇に建っているのは住居がほとんどのようだ。でも、どこにも洗濯物が見当たらない。ちょっと生活感に欠けている。
よくよく考えてみると、台北では住宅街の中を歩いても家の外に洗濯物が干してあるのはあまり見かけないような気がする。町の景観を守るために窓の外に洗濯物を干してはいけないという法律でもあるのかしら。上海を訪れたときには、窓という窓から物干し竿が突き出ていて皆道路の上に洗濯物を干していたのとは対照的だ。いずれにしても、台湾には窓の外に長い物干し竿を突き出して洗濯物を干すという習慣はないようだ。
路地を進んでいると、向こうから恰幅のいいお母さんと幼い男が来るのが見えた。この二人の家にも沢山の洗濯物があるに違いない。どのように干しているのかちょっと訊いてみたい気に駆られてしまった。
No
11296
撮影年月
2019年7月
投稿日
2019年11月26日
撮影場所
台北 / 台湾
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
RICOH GR III