川沿いにバラックのような家が並んでいるのを眺めながらジャカルタの道を進んでいくと、だんだんと住居なのか倉庫なのか、はたまたガラクタの保管場所なのか分からなくなってきた。通りかかったところにも屋根の下に雑多なものが散乱している。バケツもあれば鍋も見えて、通りがかりの人間には、いつの日か使うために保管しているのか、もう使うこともないので放置されているのか判断するのは難しい。
さらにだ。その中に置かれていた鍋を逆さまに地面に置いて、スティックのようなものでリズムカルに叩いている男の子がいるような場合には、もう本当に区別がつかない。楽しそうに叩いていた男の子の表情は、本当は煮炊きするための鍋を悪戯でドラム代わりにして遊んでいるようにも見えるし、誰も使わなくてもったいない鍋をドラムとして再利用しているようにも、どちらにも見える。
ただひとつ確実に言えることは、鍋の裏を叩く男の子はとても楽しそうだったということだけだ。カメラを向けると、どうだ!僕のドラミングは!と言わんばかりの顔を見せてくれた。ジャカルタでは他にも道端で太鼓を叩いている男の子を見かけたことがある。ここでは太鼓を叩くのは一般的なことなのかもしれない。
2020年11月 インドネシア 人びと | |
男の子 太鼓 ヘルメット ジャカルタ 深鍋 |
No
11740
撮影年月
2020年1月
投稿日
2020年11月25日
更新日
2023年08月30日
撮影場所
ジャカルタ / インドネシア
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
ZEISS BATIS 2/40 CF