ホテルへ向かって淡々と歩いていた。地元の人の中にすっかり溶け込んでいるつもりだったけれど、そう思っているのは僕だけだったようだ。ほとんどの人はすれ違っても僕に無関心だけれど、中にはジロっと視線を向けてくる人もいる。カメラを持って歩いている外国人はどうしても目立ってしまうのだ。
写真の男も歩いている僕に気が付いた人びとのひとりだ。近くにやってくると、男はまってましたと言わんばかりに声を掛けてきた。手には何種類者新聞を持っている。男は路上で新聞を売っていたのだ。スマートフォンが普及しているとはいえ、まだまだ多くの人が時事問題を知るために新聞を購入するのだろう。
男は僕の姿を見つけても、はなから新聞を売るつもりはなかった。単に僕の持っているカメラに興味を惹かれたのだ。それならそれで、僕はその期待に答えるしか無い。カメラを構えると、男は持っていた新聞を見せながら楽しそうにピースサインを繰り出してくれた。
2019年6月 ミャンマー 人びと | |
新聞 ピースサイン 笑顔 ヤンゴン |
No
11067
撮影年月
2018年9月
投稿日
2019年06月24日
更新日
2020年01月16日
撮影場所
ヤンゴン / ミャンマー
ジャンル
ポートレイト写真
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
SONNAR T* FE 55MM F1.8 ZA