水辺を離れ、迷路のように張り巡らされた路地へと足を踏み入れた。ここはムンバイのインド門からそれほど遠くない漁村であり、観光地の喧騒とはまるで異なる空気が流れている。入り組んだ路地は細く、建物同士が密集しているため、視界は限られる。そのため、一歩足を踏み入れるとすぐに地元の人々と顔を合わせることになる。
突然現れた異邦人に、住人たちは少し驚いたような表情を見せたものの、すぐにその驚きは和らいだ。誰かが追い払うわけでもなく、かといって過度に興味を示すでもない。絶妙な距離感で、彼らは僕を迎え入れてくれた。バイクにまたがってスマホゲームに熱中していた男の子は、ふと顔を上げると、にっこりと笑いながらピースサインを向けてくれた。腰を下ろして談笑していた男たちも、微笑みを浮かべながらカメラを見つめる。その穏やかな空気の中、僕はゆっくりと路地を進んでいった。
2025年2月 町角 インド | |
路地 バイク ムンバイ ピースサイン 笑顔 |
No
12799
撮影年月
2024年5月
投稿日
2025年02月13日
撮影場所
ムンバイ / インド
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
SONY ALPHA 7R V
レンズ
ZEISS BATIS 2/40 CF