カメラを向けると男の子と女の子がピタッと止まってピースサインをしてくれた

ピースサインをする男の子と女の子 — ダニンゴン市場でピースサインする男の子と女の子

ダニンゴン市場にのどかな空気が漂っていた。もちろん店頭には様々な商品が並べられていて売られているのだけれど、買い物客の姿はあまりない。手持ち無沙汰の店主たちがのんびりと午後の時間を過ごしていた。ひょっとしたら来る時間が悪かったのかもしれない。午前中に来れば活気を感じられたのかもれないと思うも後の祭りだ。穏やかな市場の中で元気よく動き回っているのは子どもたちだけだった。市場の中を徘徊していると、あちらこちらで遊んでいる子どもを見かける。写真のふたりも市場の一角で遊んでいた男の子と女の子だ。

ふたりは僕を見つけると、持っていたカメラに興味津々になった。かつては携帯電話自体が珍しかったヤンゴンでも、スマートフォンは急激に普及している。普及率は90％を超えるようだ。このことは地元の人もほとんどがスマートフォンを持っていて、自分のカメラというものを持っていることを意味する。もうカメラというもが珍しくなくなっている。にもかかわらず子どもたちはカメラに興味津々だった。カメラを構えると、ふたりは笑顔でピースサインをしてくれた。

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