横断歩道の白線の上に、楽しそうに歩く女の子の影がくっきり落ちていた

気がつけば、ここのところ千葉市に来ていることが多い。自宅からは遠いのに、何時間も電車に乗ってきてしまっているのだ。これはひとえにコロナ禍のせいだ。今まで行きたいなと思うところは日本の国外にあることが多かったのが、コロナの影響で訪れるのが不可能になって、代わりに比較的家から近いところに関心を持つようになったのだ。

調べると、東京の近くにも面白そうなところは多い。例えば宇都宮にある大谷資料館。ここはかつて大谷石の採掘場だったところを資料館にしたところだ。写真でしか見たことはないけれど、地下にある広大な採掘場後は、まるで地下神殿のよう。このような遺構以外にも、東京近郊には面白そうな美術館・博物館も多い。そんなこんなで、この日の僕は千葉市美術館を訪れるために千葉市に来ていたのだ。

歴史的な建造物をすっぽり覆うようにして建てられた建物も興味深いけれど、この日は素直に展覧会を鑑賞した。鑑賞後に美術館から外に出ると、アスファルトが日光に照らされていて、横断歩道を女の子が小走りに横断していた。楽しそうだった。

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